ロプログはてな支部

旅先で撮ってきた写真を貼っていくよ

宮城と山形へ温泉三昧の旅に行ってきました

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11月9日から21日まで、12泊13日というちょっと長い日程で、宮城県山形県を旅行してきました。

9月の熊本旅行に続いて、宿泊施設の料金が最大で半額引きになる「ふるさと割」をフルに活用し、通常料金ではとても泊まれないような高級旅館など、いい温泉宿に泊まりまくってきました。

東北の他の県でも「ふるさと割」はやっていたんだけど、この2県では二人で4万円以上の宿泊施設に泊まれば2万円引きという特に大きな割引を受けることができたんですよね。

そんなわけで、いい宿には可能な限り長く滞在したいので、温泉と食事以外の観光などはあまりしませんでした。

思い返してみれば、温泉入って飯食っての繰り返しだったな・・・

 

日程

・1日目

札幌→苫小牧港→太平洋フェリー「きそ」(泊)

※前日、プレミア12を札幌ドームで観戦してそのまま札幌に泊まったので、スタートは旭川ではなく札幌になっています。

・2日目

仙台港→「伊達の牛たん本舗」→仙台うみの杜水族館→鐘崎の笹かま館→「仙台魚河岸」ではらこ飯→「キャッスルイン仙台」(泊)

・3日目

仙台→多聞山(偉観)→塩竈神社・志波彦神社→扇谷(幽観)→富山(麗観)→松島・五大堂→松島湾クルーズ→円通院→円通院(ライトアップ)→松島温泉「ホテル絶景の館」(泊)

・4日目

松島→定義如来西方寺→「定義とうふ店」で三角揚げ→鳳鳴四十八滝→秋保大滝→秋保温泉共同浴場遠刈田温泉「だいこんの花」(泊)

・5日目

遠刈田温泉「寿の湯」→蔵王酪農センター→「森のピザ工房 ルヴォアール」で御釜ピザ→青根温泉「じゃっぽの湯」→青根温泉「湯元 不忘閣」(泊)

・6日目

青根温泉→山形市のコインランドリーで洗濯→「栄屋本店」で冷やしラーメン→蔵王温泉「ホテル樹林」「ルーセントタカミヤ」で入浴→蔵王温泉ハモンドたかみや」(泊)

・7日目

蔵王→「百目鬼温泉」→寒河江「といや」でソースカツ丼→「りんご温泉」→羽黒山の宿坊「大進坊」(泊)

・8日目

羽黒山五重塔→いでは文化記念館→羽黒山山頂の三神合祭殿→鶴岡の「フルーツショップ青森屋」でフルーツタルトとフルーツサラダ→加茂水族館(クラゲドリーム館)→湯野浜温泉「上区公衆浴場」→湯田川温泉「湯どの庵」(泊)

・9日目

湯田川温泉「正面の湯」→あつみ温泉「正面湯」→村上の「悠流里」で村上牛炙り丼と鮭親子丼→米沢の「龍上海」で辛みそラーメン→小野川温泉「尼湯」→小野川温泉「寿宝園」(泊)

・10日目

小野川温泉「小町の湯」→小野川温泉の温泉街で温玉ソフトや味付き卵→「熊文」で米沢ラーメン→白布温泉「東屋」で入浴→湯の沢温泉「時の宿すみれ」(泊)

・11日目

湯の沢温泉→五色温泉「宗川旅館」で入浴→峠駅で力餅を買う→赤湯温泉「赤湯元湯」→赤湯温泉「櫻湯 山茱萸(泊)

・12日目

赤湯温泉→山形市の「おやつ屋さん」でどんどん焼き大崎八幡宮→仙台駅の「ずんだ茶寮」でずんだシェイク→「AER」の展望テラスで夜景→仙台港太平洋フェリー「きそ」(泊)

・13日目

苫小牧港→「momo cafe」→「ミカサノ食堂」でカレー→旭川

 

泊まった温泉宿やホテルなどの宿泊施設について

・キャッスルイン仙台

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郊外にあり駐車場が無料。

部屋は広めでかなり快適。ベッドがシモンズなのもポイント高い。

日帰り入浴施設が併設されているのもいい。

 

・ホテル絶景の館(松島温泉)

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素泊まりで露天風呂付きの部屋に宿泊。

「絶景」は言いすぎかなって気もするけど、部屋からも露天風呂からも松島の島々が見えてなかなかの景観。

大浴場のお湯は循環・塩素消毒有。露天風呂だけでなく内湯の大きな窓からも風景を楽しむことができる。

施設面の古さは否めず、全体的に昭和な雰囲気。

 

・だいこんの花(遠刈田温泉

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全室離れの高級旅館。ただでさえ高い宿なのに、林空露天風呂付きという高い部屋に宿泊。

部屋の露天風呂以外にも、大浴場と4つの貸切露天風呂、さらに岩盤浴があり、全て無料で入れるので、とても忙しい。

離れの部屋はとても広くてモダンな空間。

部屋に付いていた露天風呂も貸切の露天風呂も、林に囲まれた最高の雰囲気。これは素晴らしい!

おやつの焼き芋、夜食の玉こんにゃくと蒸しパン、お目覚めのトマトジュースなど、ちょっとした無料のサービスがいろいろあるのは嬉しい。

食事は自家農園で採れた野菜や宮城産の魚介・肉を使ったコース料理。かなり美味しいんだけど、この価格帯の宿としては物足りなさもある。

部屋も温泉もパブリックスペースも、自然と隣合わせの落ち着きと高級感を兼ね備えた文句の付けようのない素晴らしい空間で、なんとも贅沢な時間を過ごせた。

今回泊まった部屋は「ふるさと割」なしだと1泊2食で3万8千円というびっくりの高さ。さすがにコストパフォーマンス面ではいいとは言い難いかな。

また泊まりたい宿なんだけど、次回泊まるとしたら露天風呂の付いてない安い部屋を選ぶと思う。

 

・湯元 不忘閣(青根温泉)

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仙台藩主伊達家の保養所だったという歴史ある宿。

宿には6ヶ所の浴場がある。「大湯」と「新湯」には、伊達政宗をはじめ歴代の仙台藩主が入浴したという、450年以上前の石造りの湯船がそのまま残されている。これはすごい!

土蔵を浴室として改装し、総檜造りの湯船の置かれた貸切の「蔵湯」も素晴らしい雰囲気。

日帰り入浴できないので、「大湯」と「蔵湯」に入るためだけでも泊まる価値がある。

宿の敷地内に建つ見事な貫禄の青根御殿を始め、登録有形文化財になっている旧館など、なんとも言えない風情がある。

部屋は本館奥にある「不忘庵」というところだったんだけど、91段もの階段を登ったところにあって、温泉に入ったり食事の度に登り降りするのはかなり大変。しかもトイレが驚愕の和式。

でも、1階にある部屋だと、階段を登る必要もないし、洋式のシャワートイレが付いてるらしい。しかも、部屋の窓から青根御殿も見える。同じ値段なのに、なにこの格差。

食事は温泉宿らしい会席料理。特筆するようなものはないけど、まずまず美味しい。

宿泊料金は1泊2食で約1万7千円。古さ故に不便な点も多い宿だけど、この歴史や風情に価値を見いだせる人なら、充分に泊まるに値する宿だと思う。個人的には泊まって良かったと強く感じる。

 

ハモンドたかみや(蔵王温泉

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土曜日でも値上がりしない安いところってことで選んだ宿。

施設はかなり古い。部屋は安い洋室を選んだんだけど、靴を脱いで上がれるし、ビジネスホテルよりは広いし、まあまあ寛げる。

内湯と露天風呂が別々の浴場になってる。どちらも雰囲気はなかなか悪くない。お湯は強酸性の硫黄泉でもちろん掛け流し。蔵王の名湯を存分に満喫できる。

蔵王温泉に他に4軒あるグループホテルの温泉に入ることができるのもいい。「ホテル樹林」と「ルーセントタカミヤ」ってとこに入ってきた。

夕食はあんまり期待してなかったけど、豚しゃぶが結構美味しかった。芋煮、玉こんにゃく、「だし」といった郷土料理が食べられるのも好印象。

温泉を除けば特筆することもあまりない宿だけど、1泊2食6600円という価格を考えれば、かなりのお得感がある。蔵王温泉で安く泊まりたいときにはお勧め。

 

・大進坊(羽黒山

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修験道の聖地、羽黒山にある宿坊。

主屋や寺社のように趣のある建物だったけど、宿泊するところは近代的な建築で、新しくてとても清潔。

部屋は18畳とびっくりの広さ。二人には広すぎるくらい。

トイレは共用だけどシャワートイレ。広い部屋全体を暖められる暖房や、高速のWi-Fiまで完備。素晴らしい。そのへんの温泉宿よりも充実の設備。

食事は精進料理。地元の素材を使ってとても丁寧に作られていて、どれも美味しい。特にごま豆腐や30もの工程を経て作られるという栃餅は絶品だった。

朝は7時からご祈祷に参加できる。神道の宿坊なので、お寺の宿坊とはまた違った体験をすることができた。

宿泊費も1泊2食で8900円とリーズナブル。他の宿では味わえないことを体験できるので、いろんな温泉宿やホテルに泊まってる人にもお勧めしたい。

 

・湯どの庵(湯田川温泉

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大正末期に建てられたという趣ある建物だけど、内部は洗練された現代的な空間。これほど内外でギャップのある宿泊施設も珍しい。

部屋も和モダンな感じで実に良い雰囲気。

温泉は檜風呂と岩風呂の二ヶ所。露天は岩風呂のほうにしかない。浴室の雰囲気はなかなか。

泉質は含石膏・芒硝泉。湯温はぬる目なので、ゆったりのんびりと入ってられる。

夕食は和洋折衷のコース料理。品数は多くないけど、どの料理もハイレベル。特にメインのビーフシチューが驚くほど美味しかった。1万円台半ばという料金で、これだけの料理を出してくる宿はなかなかない。

今回の旅行で宿泊した宿の中でもコストパフォーマンスなら一番かも。かなりおすすめできる温泉宿。

 

・寿宝園(小野川温泉

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米沢周辺で安く素泊まりできる宿ってことで選んだところ。

小野川温泉の温泉街を見下ろす高台に建っていて、なかなか眺めがいい。

年季の入った館内は節電のためか常に薄暗くて、どこか陰鬱とした雰囲気。

部屋は広めの和室で、窓からは温泉街とその向こうの山々を望むことができる。コタツがあったのは嬉しい。

男女別の内湯と貸切露天風呂がある。貸切露天風呂は岩造りで眺めも上々。

お湯はほのかに硫化水素の臭いが漂う硫黄分を含む食塩泉。小野小町も入ったと言われる美人の湯で、かなり気に入った。

施設面では厳しいと言わざるを得ないけど、貸切露天風呂など温泉は高ポイントなので、素泊まり6700円という料金は、高いのか安いのか迷うところ。

 

・時の宿すみれ(湯の沢温泉)

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私がこれまで泊まった温泉宿のなかでも、迷うことなく料理が一番美味しかった宿に選ぶところ。昨年に続いて2度目の宿泊。

米沢牛尽くしの料理の数々がとてつもなく美味しい!大とろポワレの握り、とも三角のすみれ漬け、そしてメインのすき焼きは、今回の旅行で食べた数々の料理の中でも美味しかったものベスト3を独占する。

 部屋は一番安くて一番狭い「あずま」を選んだ。8畳程度と広くはないけれど、センスの良い落ち着いた空間。しかも、壁一面が窓になっていて、林とその向こうを走る山形新幹線を見ることができる。

お風呂は男女別の浴場が1ヶ所ずつと貸切露天風呂が2ヶ所。泊まった日は宿泊客が2組だけということで、男女別浴場も貸切にしてもらえた。

お湯は単純泉で加温・塩素消毒有と面白みはないけれど、川に面した露天風呂の雰囲気はなかなかいい。しかも、新幹線も見える。新幹線ビューの露天風呂ってなかなかないだろうしこれは貴重。

1泊2食で約2万円という料金は、額面だけ見ると安くはないけれど、超の付く極上の米沢牛料理と上質な空間を考えると、格安に思えてくる。

あまり同じ宿をリピートしない私達が、「毎年でも泊まりたい」と思う希少な宿。

 

・ 櫻湯 山茱萸(赤湯温泉)

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全7室露天風呂付きの小規模な高級宿。さすがに「だいこんの花」に泊まって「すみれ」に泊まって、ここにまで泊まるというのは贅沢すぎるかと思って躊躇したんだけど、安く泊まれる機会が今後あるかわからないので、思い切って宿泊することに。

赤湯温泉は温泉街らしい温泉街があるわけではなく、普通の小さな町に温泉宿や共同浴場が点在している感じ。この宿の前にも交通量が多い道が通っていて、ちょっと車の音などが気になるなど、ロケーション的には良いとは言えない。

部屋は主室・寝室・リビング、さらに渡り廊下の向こうにシャワー室と掛け流しの露天風呂、それにプライベート庭まであるという広々したもの。これまで泊まった宿の中でも屈指の広さ。ただ、近頃流行りの和モダン宿なんかと比べると、空間としての洗練にはやや欠けるかな。

大浴場は男女別が各1ヶ所ずつ。部屋付き露天風呂と違って循環・塩素消毒有。露天風呂もあるんだけど、何故かジャグジーになっているのはスーパー銭湯にいるみたいな気分になるのでやめて欲しい。

食事がとても美味しいとの評判を聞いていたんだけど、いくつか美味しい品はあったものの、全体として普通の旅館料理の域を出ないもので、正直期待外れ。先に泊まった「湯どの庵」など、1万円台中盤の宿でも、ここより美味しい料理を出してくるところはたくさんあると思う。

従業員の方々の接客は文句なしに素晴らしい。部屋への案内、夕食の給仕、朝食の給仕と、全て別の方が担当してくれたんだけど、全員が感じの良い対応をしてくれた。今回宿泊した宿の中でも、接客面では一番印象が良かった。

チェックインが14時、チェックアウトが12時と、一般的な温泉宿と比べると、かなり長く滞在できるのは嬉しい。部屋が広く露天風呂も付いているので、篭もるにはうってつけ。

宿泊料金は「ふるさと割」なしだと、1泊2日で2万8千円とかなり高額。もちろん、いい宿なんだけど、この価格に見合っているかと言うと、首をひねらざるを得ない。

というわけで

あれ?簡単に書こうと思ってたのに、宿泊施設についてだけでもずいぶん長くなっちゃったので、その他の温泉やグルメ、観光については、また別の記事に書こうかと思います。

ropross.hateblo.jp

むーん、旅行の記事をどうまとめるのか、未だに試行錯誤中です。