紅葉を見ようと思って東川と美瑛に行ってきた
今年は北海道外に旅行に行ったり、クライマックス・シリーズを見に行ったりで、北海道の紅葉を見てないなぁ、と思ったので、近場の東川町と美瑛に行ってみることにしました。
観光地として有名な美瑛と違って、東川って地名は北海道外の人はあんまり聞いたことないかもしれないけど、大雪山の麓に広がる自然豊かで風光明媚な街です。
あ、写真甲子園が毎年開催されているんで、聞いたことある人も多いのかな?
その東川町の奥にある忠別湖へ。忠別ダムによりできたダム湖です。
あらら?もうこの辺りは紅葉終わりかけてるな・・・
湖の向こうに見える北海道の最高峰、旭岳。
もう上半分くらいは雪化粧をまとってる。
忠別ダムは重力式コンクリートダム(手前)とロックフィルダム(奥)の複合式という結構珍しいタイプのダム。
複合式ダムの中では最大級なんだとか。
長さ約900mのダムの上は自由に歩くことができる。
重力式部の真ん中まで来たので、真下を覗き込んでみた。
高い、怖い。
高さは86mもあるんだとか。数あるダムの中では特別高い方ではないけど、怖いものは怖い。
ダムの管理事務所でダムカードをゲット。これで8枚目。
ダム湖の端に設けられた展望広場から、旭岳の方向を望んでみる。
さらに天人峡方面へと進み、「森の神様」と呼ばれる樹齢900年のカツラの木に会いに行く。
長年の風雪に耐えてきた老木だけが持つ貫禄には、畏怖の念を覚える。
うーん、やっぱり葉っぱは全部散っちゃってるか。
それでも周囲にはカツラの木特有の甘い芳香が漂っている。この香り好きなんだよねー。
さらに天人峡の柱状節理を見に行く。
柱状節理というと北海道では層雲峡が有名だけど、ここ天人峡のものもなかなか見事。
「七福岩」と呼ばれる7つの尖った岩。
もうちょっと早い時期に来れば、紅葉に彩られてもっといい風景だったんだけどなぁ。
一旦、東川の街のほうへ戻り、養鶏農家が営む「ファーマーズ・カフェ風土」でランチ。
ふわとろオムライスとふわとろオムカレーをいただきます。
自家製卵を使ったオムライスがふわっとろなだけでなく、デミグラスソースもカレーもしっかり本格的でどちらも旨い!
ボリュームも充分だし大満足。
さらに地元産の低温殺菌牛乳とビート糖を使ったプリンをいただきます。
プリンの上にはたっぷりの生クリームにメイプルシロップがかかってるという、たまらないビジュアル。
むおお!これまた絶品!
窓から大雪山を望めるロケーションも素晴らしいし、お店の人もとても感じ良かった。
こんなところにこんないい店があったとはなー。また来たい。
続いては美瑛に移動して、「四季彩の丘」へ。
サルビアやマリーゴールド、キンギョソウなど、夏場は目がチカチカするほど鮮やかな色彩に覆われる丘も、今の時期には色あせて落ち着いた色合いになってる。
夏場には何度も来てるけど、この時期にこんな花畑を見るのは初めて。
極彩色の最盛期より、むしろこっちのほうが好きかも。
丘の向こうにはうっすらと雪化粧をほどこした十勝岳連峰。
晴れた日でも雲に隠れていたりぼやけていたりする日も多いので、くっきり見えてラッキー。
美瑛のあちこちをぶらぶらドライブ。
「千代田の丘展望台」へ。
まだ白樺の黄葉はそれなりに残ってる。
「千代田の丘展望台」からの眺め。
左のオプタテシケ山から右の前富良野岳まで、ずらっと連なる十勝岳連峰を一望です。
手前に続いている赤はナナカマドの紅葉。
牛&山。
水沢ダムの遊歩道をお散歩。
この辺りでも紅葉は終盤に差し掛かっていたけど、まだ黄色やオレンジ色のカエデを見ることができた。
傾き始めた日差しに照らされるといっそう美しい。
あ、あれ?水沢ダムの水がない??
ダムと言っても灌漑用に設置された非常に小規模なもので、先程見に行った忠別ダムとは比べ物にならないほど小さいんだけど、水が全く張られてなかった。
水面に木々や山々が映ってキレイなんだけどなぁ。
夕暮れ時の暖かな光りが美瑛の丘を照らしだす。
秋の美瑛はこの時間帯が一番美しい。
なだらかな丘に描かれた幾筋ものライン。
何度も来ている場所なのに、季節や時刻が違えばその度に変わった表情を見せてくれる。
畑に落ちる木々の影も絵になるねー。
ソフトクリームを食べようと思い「美瑛放牧酪農場」に来てみたんだけど、もう今季の営業は終了してた。
でも、牧草地の丘に一本の木が立つ、お気に入りの風景を見れたのでいいか。
「新栄の丘」にいたロールくん。
なに、その表情?
「新栄の丘」から、連なる丘と十勝岳連峰を一望。
もう少し遅い時期だと、手前のカラマツ林が黄葉し、山々も真っ白になって、さらに感動的な風景を見ることができます。
「新栄の丘」から日が落ちる方向を眺める。
「マイルドセブンの丘」の夕景。
天気が良すぎたのか、あまりキレイな夕焼けは見れなかった。
茜色の空をバックに並ぶ木々のシルエット。
一日中、その姿を見せてくれた十勝岳連峰。
山々が見えるのと見えないのでは、美瑛の風景の印象も全く違ってくるよね。
黄昏色の空にそびえる大雪山には神々しさを感じる。
美瑛の西側には小高い山が並んでいるから、夕日が真っ赤になる前に山の向うに沈んでしまうんで、快晴だとなかなかキレイな夕焼けを見れないような気がする。
ある程度雲が出ていれば良さそうなんだけど。
美瑛には「ケンとメリーの木」や「セブンスターの木」など、名前のつけられた木が何本かあるけど、そのうちの一本「夕日の木」。
ちょうどその後ろに夕日が落ちていくんだけど、夕日の時間にはちょっと遅かった。
有名な「親子の木」、先日の暴風で真ん中に立っていた子供の木が倒れてしまったんだとか。
3本の木が仲良く寄り添う様はお馴染みの風景だっただけに寂しい。新しく植樹したりしないんだろか?
あたりも暗くなってきたので帰路につきます。
今日もたくさんの美しい風景を見せてくれてありがとう!
というわけで
紅葉を見に行ったはずなんだけど、少し時期を外していたので、ほとんど紅葉は見れず。
広葉樹の紅葉は終わりかけで、カラマツの黄葉にはまだ早いという、ちょっと中途半端な時期に出掛けてしまったかも。
それなのに、これだけ素晴らしい景観をたくさん見せてくれる北海道は素晴らしいなーと改めて感じた一日でした。